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BlackBerry ブログ

あらゆる重大イベントに備えるための 9 つのヒント

08.12.21 / Sriram Krishnan

本ブログ記事は、2021年6月30日に米国で公開されたBlackBerryのブログ記事の抄訳版です。原文はこちらからご覧頂けます。

 

サイバー攻撃、IT の機能停止、異常気象事象、安全上の危険などの重大イベントは、民間企業および公的機関に長期にわたる影響を及ぼします。Business Continuity Institute(BCI)では、安全上のインシデントにかかる平均コストは 180 万米ドル(150 万ユーロ)、異常気象事象にかかる平均コストは 130 万米ドル(100 万ユーロ)と見積もっています。このようなイベントでは、従業員の健康への悪影響や評判の悪化など、評価が難しい多数の間接的コストも発生します。

したがってどのような組織も、これらのコストを軽減するために、緊急事態対応プログラム、危機管理計画、方針、および手順、ならびに重大イベント管理(critical event management / CEM)プラットフォームを備えておく必要があります。ではどこから始めればよいのでしょうか ? どのような要因を考慮すべきでしょうか ? あらゆる種類の重大イベントに備えるために役立つ 9 つのヒントを以下に示します。

 


1. あらゆるシナリオに対して 100% の準備はできないことを理解する。

起こりうる全てのシナリオに完全に備えることはできませんが、重大イベントの管理をしておくかどうかで成否が左右されます。重大イベント管理テクノロジーによってサポートされる包括的な緊急時計画により、人、資産、および業務への悪影響を軽減することができます。

2. 不測の事態を予測する — プロセスを今、整備する。

リスク状況は常に変化しています。現在の世界的な状況では、政情不安から異常気象やサイバー攻撃まで、避けようがなく、予測できない脅威が多数存在します。新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、CEM を企業および政府機関にとっての最優先事項に変えた転換点となりました。

3. 重要な資産を特定する。

最も価値のある資産は、従業員、訪問者、パートナーをはじめとする人です。重大イベントは、ビルやその他の設備、IT 資産、個人情報、社内データなどの物理的資産、およびブランドの評判、製品在庫、サプライチェーン、機構などの無形の資産にも影響を及ぼします。特定の重大イベントが発生する可能性と影響に基づいて、優先順位リストを作成します。

4. 多くの人にすばやく柔軟に警告するシステムを実装する。

BCI によると、重大イベント管理プラットフォームを持つ組織の 52% が 5 分以内に計画を開始したのに対し、CEM プラットフォームのない組織ではその割合はわずか 21% でした。このプラットフォームにより、主要な関係者が協力体制を一元化し、データにより早くアクセスし、全般的な応答時間を改善することが可能になります。また、独自の基準に基づいて警告の対象を個人やグループに柔軟に設定し、テキスト、電子メール、電話などの複数の手段で一度に全員に警告することが可能です。

5. 統合されたツールセットを使用する。

データを受信して管理し、コラボレーションと通信を可能にする統合プラットフォームにより、緊急事態やその他の重大イベントに組織が対応する能力を向上させます。重大イベント管理プラットフォームへのリアルタイム監視機能の統合により、さまざまなソース(ソーシャルメディア、従来のメディア、気象および地質学的サービス、政府など)からのデータを抽出して、通知および応答プロセスをトリガーできます。

6. 重大イベントに関して必要な専門知識を得る。

焦点を絞った重大イベント管理の専門知識により、緊急事態対応計画に必要な役割の明確化、正式なプロセス、および自動化された集中プラットフォームを確立することができます。またこのような専門知識を持つことにより、プロセスやテクノロジーが分断され、手動でまとまりがないために、人やその他の資産を守れなくなることを回避できます。

7. 重大イベント管理のための土台を築く。

成功のための土台を築きます。すべてのデータソースが信頼でき、連絡先が最新であることを確認します。資産の一覧を作成します。上級管理職および公的機関との協力関係を築き、すべての関係者が期待される役割および責任を把握できるように、合同演習を実施します。

8. 機密データの安全性が保たれていることを確認する。

安全であり、業界の規制を順守し、世界中の企業および政府により信頼されている重大イベント管理ソリューションを選択します。

9. すべてのイベントでインシデント対応プロセスを改善させる。

これまでの重大イベントから学習します。あらゆる通知、対応、およびチャットグループの対話を見直し、構造化された事後レビューで分析から洞察を得ます。学んだ教訓は、今後の重大イベントに対する対応を改善するチャンスとなります。

あらゆる重大イベントに対する備えはできているか ? 

インシデント対応の成否は、人々を安全に保ち、明確なコミュニケーション、断固たる行動、および透明性を持って重大イベントを管理できるかどうかにかかっています。人および資産への既知および未知の脅威に対する最大の予防は、実証済みで統合された単一の重大イベント管理プラットフォームです。

重大イベント管理の詳細については、ホワイトペーパー「The Value of All-in-One Critical Event Management」(オールインワンの重大イベント管理の価値)をお読みください。

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Sriram Krishnan

About Sriram Krishnan

Sriram Krishnan は BlackBerry の Senior Director of Product Management です。