BlackBerry ThreatVector ブログ
二重脅迫の手法でさらなる被害をもたらす BlackByte ランサムウェアを分析
BlackByte ランサムウェアの亜種は、2021 年夏に初めて確認されました。その後も新たな亜種が多数出現しており、ここ数か月の間にも最新の亜種の活動が確認されています。BlackByte は実績の多い RaaS(Ransomware-as-a-Service)マルウェアであり、ますます普及しつつある二重脅迫の手法を採用しています。この種の攻撃では、脅威アクターが被害者のデータを抜き出した上で暗号化します。これにより、攻撃者が被害者に身代金の支払いを要求する際に、要求が満たされなければ潜在的な機密データをダークウェブ上で公開または販売すると脅すことができるため、攻撃者がさらなる力を得ることになります。
モバイル脅威対策:BlackBerry と Samsung 社の連携による保護の強化
パンデミックによってリモートワーカーが増加したことで、企業組織や中小企業ではモバイルや BYOD(個人所有デバイスの持ち込み)の利用が急増しています。そして予想どおり、サイバー犯罪者がこのビジネスモビリティの急成長市場につけ込むまでに、そう長くはかかりませんでした。
現在、地球上には約 53 億人ものモバイルデバイスユーザーが存在しており、その 90% 以上が「スマート」なデバイスやインターネット対応デバイスを利用しています。保護が手薄なモバイル資産がこれほど多く存在するという事実は、いわばオンラインの犯罪者にとっての「動くご馳走」を作り出しています。