Forrester 社の Landscape レポートに見る、ゼロトラストプラットフォームの 4 つのユースケース
原文のブログはこちらからご覧いただけます。
ゼロトラストプラットフォームの 4 つの重要なユースケースとはいかなるもので、それらは組織にどう役立つのでしょうか。この疑問に答えるには、まず「ゼロトラストプラットフォーム」を定義する必要があります。まさにこの点において、Forrester 社の存在は大きな助けとなりました。
世界有数の調査顧問会社である Forrester 社は、最新レポート「The Zero Trust Platforms Landscape Q2 2023」の中で、ゼロトラストプラットフォームを「情報セキュリティのゼロトラストモデルの実現に向け、他のセキュリティツール、アプリケーション、プロセスを使用する基盤となる、中核的なセキュリティ技術からなる統合型製品」と定義しています。
同レポートはさらに次のように続けます。「これらのプラットフォームは、ゼロトラストの 7 領域、すなわちデータ、ワークロード、ネットワーク、ユーザー、デバイス、自動化とオーケストレーション、および可視化と分析の全体にわたり、さまざまな機能を提供する。ゼロトラストプラットフォームは、単一ベンダーのポートフォリオから統合した各種製品、およびサードパーティベンダーの技術統合を含み、ゼロトラスト技術のエコシステムを形成する」
同レポートは、BlackBerry を「注目すべき」ゼロトラストプラットフォームベンダーとして評価するとともに、ゼロトラストソリューションの購入検討者に向けて、望みどおりの成果を挙げるためのベンダー選定に役立つ、各ベンダーの位置付けを示しています。
重要な最初のステップは、組織のニーズに合ったゼロトラストのユースケースを特定することです。これは組織にとって、特定したユースケースを最適にサポートできるプラットフォームを見出す第一歩となります。また、人材、スキル、予算が限られている場合でも、組織が実りあるゼロトラスト変革を迅速に達成する助けとなります。
このプロセスはさらに、ネットワークおよびセキュリティ制御の自動化に人工知能(AI)と機械学習(ML)を最大限に活用しているベンダーの把握にも役立ちます。
ゼロトラストプラットフォームの 4 つの重要なユースケース
ここでは、Forrester 社が報告したゼロトラストプラットフォームの5つの主要ユースケースから 4 つをご紹介します。
ユースケース #1:ハイブリッドワーク環境を(場所を問わず)実現・保護
Forrester 社によると、このユースケースの目的は「場所を問わず、従業員とエンドポイントの検知、登録、検証、認証、認可、監視、暗号化、ログ記録を行う」ことです。これは、多くの旧式のセキュリティソリューションや VPNがリモートワークを十分にサポートできず、セキュリティギャップやユーザーの不満、管理の複雑化を頻繁に招いてきた点と大きく異なります。
ユースケース #2:エンタープライズ全体にわたりネットワークトラフィックを監視・保護
Forrester 社によると、このユースケースの目的達成には、「エンティティ間の意図的および/または偶発的な挙動を取り込み、分析、報告、予防する」機能が必要です。
ユースケース #3:不正なアクティビティの水平展開を阻止
Forrester 社によると、ゼロトラストプラットフォームは、「保護対象のセグメントにアプリケーション認識型の制御を適用し、悪用可能な横方向の依存関係によるアプリ/サービスへの脅威を抑制する」機能など、複数のセキュリティニーズに応える必要があります。
ユースケース #4:あらゆるエンティティへの最小権限の適用
Forrester 社によると、このユースケースの目的は「コンテキストに応じたリスクベースのポリシーを通じて、人的/非人的エンティティのアクセス権を作成、管理、認証する」ことです。
市場における BlackBerry の立ち位置
BlackBerry の独自調査では、弊社は前述の 4 つのユースケースすべてを理由にお客様に選ばれています。BlackBerry はこれらのユースケースを見据えて CylanceEDGE™ を設計しました。またお客様からのフィードバックに基づき、以下のようないくつかの追加的ユースケースも特定しています。
- ソリューションの調達と統合の簡素化
- データ中心の動的な制御の導入
- 分散した企業環境全体にわたるセグメント化の強化
BlackBerry にとって、Forrester 社のレポートをはじめとする最新調査での評価は、進化するゼロトラスト市場における弊社の革新的アプローチの成功と、サイバーセキュリティ投資に確かな将来性を求める企業・政府機関から弊社がベンダーとして選ばれ続けていることの証です。BlackBerryは、企業や政府機関の従業員が、場所やデバイスを問わず重要なリソースに摩擦なくアクセスできるようにすることで、事業のデジタルトランスフォーメーションへの加速する取り組みを支援します。
CylanceEDGE:簡素化されたゼロトラスト
CylanceEDGEはあらゆる規模の組織のハイブリッドワークを簡素化し、保護します。このソリューションの目的は、変化する組織の需要に合わせて拡張しながら、侵害を予防し、エンドユーザーエクスペリエンスを向上させる、安全なアクセスの実現です。(BlackBerry との提携が組織にもたらすメリットと成果の実例は、弊社のお客様である Granite State Credit Union の事例をぜひご覧ください)。
CylanceEDGE はまた、BlackBerry® UEM(統合エンドポイント管理)との統合、機密データの分類に対するビルトインサポート、およびアラートの統合により、一元管理されたセキュリティ制御を提供します。
さらに、このゼロトラストソリューションはビルトインで使い勝手に優れたアクセス制御リスト(ACL)フレームワークも提供します。これによりPing や Okta など業界をリードする ID プロバイダ(IdP)と緊密に連携し、企業におけるセグメント化と最小権限アクセスを実現します。
ゼロトラストプラットフォームの旅の始まり
BlackBerry は 1984 年に創業し、信頼性の高い各種技術の開発を通じて、組織による強靭かつ分散型労働力の保護・強化を支援してきました。最初の製品の発表以来、弊社はサイバーセキュリティにおけるリーダー企業であり続け、また自社の革新的な歴史を通じ、接続性とサイバーセキュリティを開拓し続けてきました。
そして今、BlackBerry はクラス最高のゼロトラストプラットフォームを実現し、あらゆる規模の組織が成果主導のユースケースに対応できるよう支援しています。だからこそBlackBerryは、Forrester 社の新しい Zero Trust Platforms Landscape レポートにおける「注目すべき」ゼロトラストプラットフォームベンダーへの選出を、大変誇らしく受け止めています。
同様の記事やニュースの配信を希望される場合は、BlackBerry ブログの購読をご検討ください。