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BlackBerry ブログ

BlackBerry のサイバーセキュリティ、その物語は続く

ブログの原文はこちらからご覧いただけます。

現在の BlackBerry では何が起きていて、そのサイバーセキュリティ製品およびサービスである Cylance® のポートフォリオはどうなっているのでしょうか?もしご興味があるなら、ぜひ少しの間だけ BlackBerry 社長 John J. Giamatteo の話に耳を傾けてください。

BlackBerry が携帯電話会社からエンタープライズソフトウェアおよびサービス企業への歴史的転換を完了しつつあった 2022 年、GiamatteoはBlackBerry サイバーセキュリティビジネスユニットの社長として弊社に加わりました。筆者は先日、サンフランシスコで開催された RSA Conference 2023 で彼にインタビューを行い、その様子をライブストリーミングビデオとして配信しました。そこでは、大局的なサイバーセキュリティのトレンド、業界の状況、そして会社の未来に対する彼の希望に満ちた見解について話しています。

「BlackBerry はテクノロジー業界で最も広く知られているブランドの 1 つであり、そのセキュリティ、信頼性、革新性には定評があります。また、過去 10 年の業界で最も革新的なテクノロジーの 1 つである Cylance サイバーセキュリティプラットフォームも保有しており、クラウド上で各種の素晴らしい、革新的な取り組みを行う力を持っています」

「私たちは、世界有数の政府や大銀行、さらには医療機関を守っていることを誇りに思っています。私たちには下地ができているのです」

BlackBerry サイバーセキュリティビジネスユニット社長 John J. Giamatteo へのインタビューの詳細は、以下から BlackBerry LIVE ポッドキャストシリーズのエピソードをご覧いただくか、以降の文章でインタビューの抜粋をお読みください。

BlackBerry の基盤の上に立って

Giamatteo は、2019 年 に Cylance を買収したおかげで、BlackBerry が極めて強力な AI(人工知能)駆動型の EPP(エンドポイント保護プラットフォーム)ソリューションをお客様に提供できていることは間違いない、と言います。「クラウドに立脚した革新的な AI/ML 機能、つまり軽量なエージェント、 CPU 使用率の少なさ、業界最高水準の効率性、これらが私たちを特徴付けていたことは確かです」

 現在では CylanceENDPOINT™  と呼ばれているこの製品をかつてない強力なものにすべく、BlackBerryは製品開発に投資しています。実際、Giamatteo と彼のチームは全社的なサイバーセキュリティポートフォリオを大幅にアップグレードし、合理化してきました。またその一環で、BlackBerry の EDR(エンドポイント検知/対処)ソリューション(旧称:BlackBerry® Optics)がもたらす洞察と性能を一段上のレベルに引き上げています。

「私たちはこのソリューションを革新し、クラウド対応を加速させました。現在では、単一のアラートコンソールにより、SOC アナリストが 1 つの場所から環境全体を管理できるようになっています」

Giamatteo はさらに、新しい ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)プラットフォーム CylanceEDGE™ の立ち上げも指揮しています。「このプラットフォームは複雑さを軽減するため、事実上あらゆる規模の組織が自信を持ってゼロトラストの取り組みを開始し、維持することが可能です」

Giamatteo はまた、BlackBerry が新たに発表したサイバー脅威インテリジェンス(CTI)のサブスクリプションサービス CylanceINTELLIGENCE™  に大きな自信を示し、その機能を次のように説明します。

「このサービスは私たちの極めて大きな強みの 1 つだと思います。私たちには、自社のグローバルな脅威インテリジェンスエンジンにデータを供給する何百万台ものエンドポイントがあります。これらのエンドポイントのおかげで、医療分野、金融サービス分野、OT(制御・運用技術)分野などの各業界で何が起きているかについて、膨大な量の洞察を得ることができます。私たちは、CISO や SOC アナリストに重要なコンテキストを提供します。これにはトレンドやベストプラクティスのほか、四半期ごとに行うべき取り組みも含まれます」

2023 年のサイバーセキュリティトレンドに立ち向かう

Giamatteo はまた、今まさに企業に影響を及ぼしている主要なトレンドとして、次の 3 つを挙げています。

  1. 攻撃環境が劇的な拡大を続けている。
  2. 巧妙なサイバー攻撃がより広範にわたって行われつつある。
  3. こうしたトレンドへの対策としてサイバーセキュリティ人材が必要とされているが、組織は史上最大級の人手不足に直面している。

これはいわば「最悪のサイバー状況」であり、とりわけ、24 時間 365 日体制の社内サイバー防衛チームの人員確保と配備に苦心している中小企業にとっては対処が必要な問題です。これに対し、Giamatteo らはターンキー方式のセキュリティサービス CylanceGUARD® を発表しました。このサービスは、あらゆる組織が世界レベルかつ 24 時間体制のサイバーセキュリティ機能を導入し、利用できるようにします。ここでの力点は、卓越した価値と使いやすさを提供することにあると Giamatteo は言います。「私たちがプラットフォームに組み込んだ基本原則の 1 つは、使い方のシンプルさと、そこから得られる価値です」

BlackBerry はこれまで、脅威アクターが攻撃中に企業の通信チャネルに侵入する様子を確認してきました。そのため Giamatteo のチームは、安全な重大イベント管理(CEM)およびメッセージングソリューションを自社のサイバーセキュリティサービスのお客様に提供し、統合できる、業界初のサイバーセキュリティプロバイダになることを決意したと言います。BlackBerry® AtHoc® CEM  システムと CylanceGUARD の統合により、お客様は、安全なマルチチャネル通信プラットフォームにアクセスし、インシデント対応中に通信が侵害される可能性を排除しながら、社内外の関係者と連絡を取ることができます。

アップグレードされたポートフォリオには、米国 DoD(国防総省)が認定する新しい STIG(セキュリティ技術導入ガイド)への準拠を最近達成した BlackBerry® UEM (統合エンドポイント管理)も含まれています。STIG に準拠したことで、米国最大の政府機関であり世界最大の雇用主でもある DoD のあらゆる部門において、BlackBerry UEM を採用・導入することが可能となっています。

BlackBerry のサイバーセキュリティの未来を見据えて

最後に Giamatteo は、BlackBerry とお客様を待ち受ける未来について、彼の前向きな考えを総括してくれました。

「セキュリティ、信頼性、革新性は、今後も私たちが支持する価値であり続けます。サイバーセキュリティ市場において、私たちは一種の『眠れる存在』なのです。私たちの名とブランドは広く知られ、またポートフォリオも充実しています。BlackBerry のサイバーセキュリティが業界に何をもたらすのか、今後の展開にぜひご注目ください」

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About Bruce Sussman

Bruce Sussmanは BlackBerryの シニア・マネージング・エディターです。