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BlackBerry ブログ

リーダーシップにおける教訓:BlackBerry を救った John Chen

原文のブログはこちらからご覧いただけます。

元バンク・オブ・アメリカ のCIO であり、現在は Ally、NPower, Vectra AI の取締役である David Reilly 氏は、「John Chen は、BlackBerry が倒産寸前だったまさにそのときに、同社の指揮を執るようになりました」と回顧します。BlackBerry の長年の顧客であり、同社の会長兼 CEO の友人でもある Reilly 氏は、最近ニューヨークで開催された BlackBerry Summit で Chen に Leadership Excellence Award を授与するにあたって、このような言葉を述べました。

「John は BlackBerry を違った目で見ていました。世界のソフトウェア定義化が進む中で、ソフトウェア企業として見ていました。彼は、この会社に対するビジョンを、指揮を執った最初の 10 年の間に実現し、この会社を変えたのです」

Reilly 氏は、この BlackBerry のイベントにサプライズで登場し、かつての携帯電話メーカーの立て直しと改革に尽力した Chen の 10 年間の功績をたたえました。

そして、幹部らに向かって「John がいなかったら BlackBerry はなくなっていたといっても過言ではないでしょう。そして今日、私たちがこの部屋にいることもなかったでしょう」と語りました。

John Chen、生涯にわたるリーダーシップの洞察について語る

BlackBerry を窮地から救った Chen の功績は、今週の Inc. 誌の記事「How John Chen Rescued BlackBerry (John Chen はいかにして BlackBerry を救ったか)」でも称賛されています(著者は、名門ハーバード・ビジネス・スクールで Paul R. Lawrence クラスの教授を務めている Ranjay Gulati 氏です)。この記事は、ハーバードの Advanced Management Program の長として Gulati 氏がホストを務めたリーダーシップポッドキャストシリーズ「Deep Purpose」に収録されている Chen のロングインタビューに基づいています。

Saving BlackBerry: CEO John Chen Explains How to Make the Hard Calls (BlackBerry の救出: John Chen CEO、難しい決断の下し方を説く)」と題したエピソードでは、2 人は Chen が Sybase を率いていた頃の転換のサクセスストーリーについて語り、かつては業績不振だった BlackBerry の復活と方向転換に必要だったリーダーシップに焦点を当てました。

例えば、Chen は厳格なロジックとビジネス感覚を当てはめて、難しい選択をする必要がありました。そのため、感情を脇に置いて、難しい選択の結果生じる避けられない感情的な影響に真正面から対処することが、しばしば必要となりました。

彼の長いキャリアの間で求められた難しいビジネス上の判断の中でも、BlackBerry をソフトウェアのみのモデルにシフトさせることは最も困難なものでした。Chen は、「ハードウェア、つまり携帯電話事業が目の前で消滅するときの感情は、最もつらいものでした」と認め、「技術者や従業員の感情も分かります。私たちにとって、単なる製品ではないのです。生きがいなのです。そのため、私がその決断を下すと多くの従業員がショックを受けるだろうことは分かっていました」と Chen は振り返ります。

カリフォルニア工科大学で教育を受けた元電子技術者である彼は、逆境に逃げ腰になるような人物ではありませんでした。実際、解決できない問題や成功の見込みがないことに対する彼の明らかな傾向は、経営陣の同僚が異口同音に拒否するように助言したにもかかわらず BlackBerry のリーダーの役を引き受けたことと大いに関係があります。

「感情面を最終的に克服したとき、これが正しいことだと分かるのです。会社にとっても、従業員にとっても正しいことなのです」

そして、彼は重要な決定を長引かせるわけにはいかないと言います。

「間違ったらどうなるのだろうという要素は常にあります。あるいは、完璧なやり方なのか、すべての答えを持っているのかと躊躇するかもしれません。それに関して十分な知識があれば、行動するべきときと、考えるべきときがあります。両者をあまり一緒にすべきではありません」

「別の言い方をすれば、自分が本当に信じている、決断しないことこそ悪い決断だというお決まりのせりふが私には常に聞こえていました」

どんな場合でも、彼はリーダーとしていくつかの原則を守っています。

「私の信じていることはいくつかあります。透明性を信じています。公平性を信じています。公平性はこの世で最も難しいことです。公平に扱われていると感じている部下たちは、多くのことを処理できます」

BlackBerry を前進させる

Chen は、10 年前に明言したように、BlackBerry の究極の成功は、IT サイバーセキュリティとモノのインターネットの融合を実現するためのセキュリティと接続性の構成要素を業界に提供することにあると断言しています。Chen は、「重要なのは、スマートワールドの最大限の可能性を実現するために、融合する 2 つの真に高成長の市場として、この IoT とサイバーセキュリティの戦略を追求してきたことです」と、最近、投資家たちに語っています。

この大胆なリーダーシップは、その後業界の専門家によって検証されておりProject Imperium を通じて実現される予定です。Project Imperium は、BlackBerry の IoT 部門とサイバーセキュリティ部門を 2 つの独立運営の事業体に分割して、それぞれの事業を独立させ、このような業界の大きなトレンドに柔軟に対応できるようにすることで、IoT から同社のステークホルダーにとっての価値を引き出そうというものです。

John Chen による BlackBerry の方向転換の物語と、彼のリーダーシップに関する洞察の詳細については、以下の Deep Purpose ポッドキャストの抜粋をご覧いただくか、こちらをお聞きください


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Steve Kovsky

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Steve Kovsky は BlackBerry の Editorial Director です。