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BlackBerry ブログ

市場の要求に応えて進化を続ける ZTNA

原文のブログはこちらからご覧いただけます。

拡大する脅威環境のリスクが増大する中、ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)も同様に進化を続け、その洗練度と有効性を高めています。

サイバー脅威は持続的でますます複雑なものとなり、より巧妙な手法で人々や企業を利用しようとしています。その一方で、組織はこれまでになく大量のデータやアプリケーションをクラウドに移行しています。多くの場合、この動きは「ハイブリッドワークフォース」の展開モデル、すなわち従業員が管理されたデバイスと管理されていないデバイスの両方から、いつでもどこでも企業のリソースにアクセスできるモデルへの移行に伴うものです。このデジタルビジネスの変革は、従来のネットワーク境界を消滅させ、攻撃対象領域を拡大しただけでなく、ユーザーやアプリ、データを保護しようとする組織に複雑さをもたらしています。

この変革により、意図どおりアジャイル性の高いエコシステムが実現されたものの、それを保護するための新しいセキュリティパラダイムも必要となりました。つまり、サイバーセキュリティチームと IT チームがさまざまな新種の脅威、世界的な出来事、ユーザーの要求に対応できるようにする、新しいパラダイムです。

ZTNA の採用を加速させる要素

この新しいセキュリティパラダイムに対応する 3 つの重要な要素を以下に示します。これらは ZTNA の採用を加速させている要素でもあります。

  • セキュリティ:ゼロデイ攻撃の検知機能を備えた AI 駆動型の ZTNA は、攻撃対象領域を削減し、水平展開を予防します。また、アプリケーションを外部から隠して重要なネットワーク資産の保護を強化するとともに、ユーザーの行動をより詳細に可視化し、管理者が異常な行動を特定して対処しやすくします。
  • 拡張性:クラウドネイティブな ZTNA は、組織の成長に合わせて拡張可能です。高価なハードウェアを購入する必要はありません。広範なポイントオブプレゼンスを備えた高速・高信頼なグローバル接続が、パケットロス、ジッター、遅延を抑制し、デジタルビジネスの変革を促進します。ZTNA を広範に展開して適切に拡張すれば、すべての承認済みのユーザーが、任意の正常なデバイスを使用してどこからでも接続できるようになります。
  • シンプルさ:管理作業をハイブリッドおよびリモートワークフォース向けに簡素化し、高度な人工知能によって強化すれば、動的なアイデンティティとコンテキストに応じたポリシーの構成と管理を迅速かつ容易に実施できます。これらの一元化されたアクセス制御は、よりきめ細かいポリシーの策定と適用のためにも利用できます。こうした特徴により、VPN に比べてエンドユーザーエクスペリエンスが向上します。

包括的に実装された ZTNA は、ランサムウェア、コマンドアンドコントロール(C2)ビーコン、権限昇格、データの抜き出しに対する抑止力となります。その結束力は、攻撃対象領域を削減するだけでなく、水平展開や望ましくないアプリケーションの探索行為を予防し、オンプレミスとクラウド双方のリソースに対するネットワークアクティビティの可視性を高めます。

BlackBerry は、ZTNA に対するクラウドネイティブなアプローチの実現に専念し、ネットワークとエンドポイントの安全を確保しながらデジタルビジネスの変革を促進する、高速で高信頼、かつ弾力性の高いソリューションを現代の企業に提供します。弊社の最新リリースである CylanceGATEWAY™ 2.7は、あらゆる規模、業界、地域の組織に対してこの目的を実現します。

BlackBerry、CylanceGATEWAY 2.7 で ZTNA の要求に対応

さまざまなネットワーク脅威から組織を保護し、これまでにないユーザーエクスペリエンスを促進することを使命とする BlackBerry は、この度 CylanceGATEWAY 2.7 をリリースしたことを発表いたします。CylanceGATEWAY のこのリリースにより、すべての承認済みユーザーが、使用するデバイスや場所を問わず任意のアプリケーションに安全にアクセスできるようになります。また、この最新リリースに含まれる革新的な機能により、企業がレガシー VPN を置き換え、真のゼロトラストアーキテクチャを採用することが可能となります。

このバージョン 2.7 では、安全な接続、脅威の検知、さらには継続的な認証・認可に至るまで、CylanceGATEWAY の主要な側面が進化しています。特に、macOS® 向けの「セーフモード」が追加されたことで、CylanceGATEWAY の利用者は、CylanceGATEWAY が「ワークモード」になっていないときでもユーザーのネットワークを保護するという業界最新の機能を利用できるようになりました。また、この「セーフモード」機能は、ユニバーサル ZTNA、すなわちオンプレミスとリモート双方のユーザーに対するゼロトラストの基盤を構築します。

CylanceGATEWAY 2.7 のリリースに含まれる主要な機能は、以下の表のようにまとめられます。

** 現在、この機能は 2023 年 1 月リリースを予定しています。
 

ZTNA の詳細について

今回紹介した CylanceGATEWAY™ の最新リリースと ZTNA を活用し、Cylance® AI の力で既存の脅威や新たな脅威に対抗する方法の詳細については、CylanceGATEWAY™ の製品ページをご覧ください。

ネットワーク保護と脅威検出の強化

容量 概要 なぜこれが重要なのか
(セーフモード macOS)** ユーザーが「作業モード」を有効にしていない場合、CylanceGATEWAY エンドポイント エージェントがデフォルトで「セーフ モード」になることを許可します。 セーフ モードは常に安全なブラウジングを提供し、ユーザーが不適切な接続先に接続することを防ぎ、アクセス コントロール リスト (ACL) ルールで許可されていないトラフィックを拒否します。
ネットワーク異常検出** エンドポイントのトラフィック パターンの異常を検出し、管理者に警告します。 セキュリティ オペレーション センター (SOC) 管理者向けのネットワーク異常検出。侵害の早期兆候である異常なトラフィック パターンを検出します。 これにより、SOC チームは機械学習ベースの脅威検出を活用して、異常な動作やデータ漏洩を特定できるようになります。
コマンド アンド コントロール (C2) ビーコン検出の強化 C2 ビーコン イベントをゼロデイ検出としてラベル付けし、潜在的に不正なトラフィックとして分類し、パブリック イベントとプライベート イベントの両方をサポートします。 この機能は、有害なアウトバウンド通信を停止し、データの漏洩につながる可能性のある動的な脅威から保護します。
DNS トンネリング検出の強化 データを漏洩しようとする DNS トンネリング イベントを識別します。 これにより、DNS トンネリングを使用する C2 攻撃を阻止できるため、攻撃者が他のセキュリティ対策を回避するのを防ぎ、DNS ルーティングを変更する必要性が減ります。
** 現在、2023年のリリースを目標としています。
 

SOC 操作の強化

ネットワークイベントのディープリンク 特定のネットワーク イベントの詳細を共有できるようにすることで、監査または調査中にマルチチームのコラボレーションを可能にします。 この機能により、チームがネットワーク イベントを特定して対応する速度が向上し、潜在的な侵害による悪影響が軽減されます。
アプリごとの VPN 構成を強制する (iOS/macOS)** iOS® および macOS エンドポイントでアプリごとの VPN 構成を強制し、フルデバイス VPN の構成ミスを防止します。 これにより、ユーザー プライバシー登録モードを備えた BYO デバイスへのゼロトラスト アクセスが拡張されます。
ZTNA Microsoft Intune マネージド サービスに制限する CylanceGATEWAY のアクティベーションを Microsoft Intune® でアクティベートされたデバイスのみに制限します。 これにより、Intune を使用する組織に優れた制御とセキュリティが提供され、ZTNA を管理対象デバイスに拡張して登録を制限し、管理対象外または企業所有以外のデバイスのライセンス認証を防ぎます。
マネージド サービスとしての Google Workspace Google WorkSpace™ のワンクリック構成のサポートにより、マネージド ネットワーク サービスを強化します。 これにより、管理エクスペリエンスが向上し、SaaS アプリのサポートが合理化され、Google WorkSpace で SaaS アプリの接続を有効にするのに必要な時間が短縮されます。
ユーザー設定を管理するための管理ポリシー** CylanceGATEWAY エージェントの起動時に作業モードを強制し、常に CylanceGATEWAY トンネル経由でリソースに安全にアクセスできるようにします。 管理者は、CylanceGATEWAY エージェントの設定をオーバーライドして、エージェントが自動的に接続するように強制したり、macOS または Windows デバイスにログインするときに作業モードを有効にしたりできるようになりました。 この機能により、デスクトップ デバイスが常にトンネルに接続され、ACL ルールとネットワーク セキュリティ保護の恩恵を受けることができます。
アマゾン ウェブ サービス (AWS) CylanceGATEWAY コネクタ AWS クラウド環境での CylanceGATEWAY コネクタのデプロイを可能にします。 この機能により、CylanceGATEWAY サービスの利用可能範囲が 300,000 を超える AWS 顧客に拡大され、ユーザーは AWS クラウドでホストされているプライベート ネットワーク内のリソースにアクセスできるようになります。
** 現在、2023年のリリースを目標としています。

ZTNAを始めるにあたって

ZTNA、そして今回のCylanceGATEWAY™の最新リリースを活用し、Cylance® AIの力を使って既存の脅威や新たな脅威に対抗しましょう。CylanceGATEWAY™の製品ページをご覧ください。

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