サイバーセキュリティ産みの苦しみを克服した Linnovate Partners
原文のブログはこちらからご覧いただけます。
ネットワークの境界がはっきりしていて、サイバー攻撃を撃退するには、認証情報を少々強力にするだけで事足りていた時代。そんな時代を覚えていますか？
今となっては昔の話です。最近の脅威アクターは、組織化され、巧妙かつ執念深い。そして、単独で活動するアクターは、もはや少数派です。犯罪者による持続的標的型攻撃（APT）グループから国家主導のならず者まで、攻撃者が徒党を組んで邪悪なたくらみに臨むケースが増加しています。
BlackBerry は最新のグローバル脅威インテリジェンスレポートで、金融業界が今でも最も頻繁に標的にされる業界であることを明らかにしました。つまり、金融機関が新しい戦術、技法、手順（TTP）の最初の餌食になる場合が多いということです。これは、Linnovate Partners のテクノロジーディレクター、Samson Law 氏が身にしみて感じている、不愉快な現実です。
とはいえ、おとなしく受けいれるわけにもいきません。Law 氏は、Linnovate Partners 社がビジネスを拡大しようとしたとき、従来のものから新しいものまで、あらゆる脅威に対してセキュリティを維持できる方法を探求しました。
イノベーションの効果と代償
香港を本拠地とする 2016 年創業の Linnovate Partners は、オルタナティブ投資で市場をリードする革新的な企業です。資産管理者やファンドマネージャーのニーズに合わせて開発された、先進テクノロジー対応の統合ソリューションスイートを提供しています。世界 10 カ所に展開するオフィスで、600 以上のファンドの管理サービスを手がけ、扱う資産額はおよそ 1,200 億ドルに達します。
これは脅威アクターにとって極めて魅力的な標的になります。
Law 氏は次のように語ります。「Linnovate には、デジタル技術によって、フロントオフィスとバックオフィスの業務をつなぐことが、生産性と効率の鍵になるとの信念があります。しかし、それによって攻撃に対する脆弱性が増す恐れがあることも認識しています。サイバー犯罪者は、ますます巧妙になり、新しい技法や戦術を次々に生み出しており、私たちにはお客様と自分たちを保護する手段が必要でした。」
絶妙のバランス
Linnovate はデジタル変革の取り組みと並行して、ビジネスの拡大も模索していました。しかし、その過程でおなじみの障害にぶつかります。
金融サービスを扱う企業として、Linnovate は、データ衛生やセキュリティに関連する厳しい業界規制に従う必要があります。同時に、この業界のイノベーションをけん引する企業として、俊敏性や生産性を犠牲にするわけにはいきません。成長に必要な即応性の維持と、デジタル資産と顧客に対する鉄壁の守りとの間でバランスを取る必要がありました。
一筋縄ではいかない難題ですが、絶対に解決しなければなりません。
Law 氏は続けます。「セキュリティ上の最大の懸念として、データ侵害とサイバー攻撃がありました。これらは、甚大な財務損失、評判に対するダメージ、お客様からの信用失墜などをもたらす恐れがあります。そのような事態を招くわけにはいきません。」
BlackBerry Cylance のテクノロジーに基づく銀行業務
Linnovate は、安全に成長していくために、いくつかのセキュリティ対策を実装しました。
- 多要素認証
- エンドポイント防御
- 強力な暗号化
- 第三者による定期的なセキュリティ監査
- 侵入テスト
- 包括的なインシデント対応計画
こうした積極的な取り組みを完結させたのが、BlackBerry の CylanceENDPOINT™ でした。自己防衛型人工知能（AI）による未然の防御と、最先端の検知および対処の機能を融合させたソリューションです。人間の介入の必要性が減った、攻撃の識別と予防の機能によって、CylanceENDPOINT は本質的な未然防御によるサイバーセキュリティを実現します。さらに、エージェントテクノロジーは極めて軽量に実装され、オーバーヘッドを削減してユーザーの作業を妨げません。インターネット接続なしでも効果が減ることはなく、ゼロデイエクスプロイトでさえ、クラウドへの接続状況にかかわらず高い信頼性でスキャン、検知できます。
「ベンダーとしての BlackBerry の評判の高さに驚くとともに、そのソフトウェアの機能性に深い感銘を受けました。IT の管理者としての要件、SOC 2 や ISAE 3402 などの業界の監査要件を満たすために必要な、あらゆる機能を提供してくれたのです。BlackBerry の専門知識やリソースなど、その他にも幅広いメリットを享受しています。」と Law 氏は話しました。
スマートな金融、スマートなセキュリティ
Linnovate は、以前のエンドポイント検知/対処（EDR）ベンダーとの関係を解消した直後から、セキュリティの著しい改善を実感しはじめました。それ以来、BlackBerry のサポートの下でセキュリティ体制を強化し、機密データ保護に対する自信を深めるとともに、厳格な業界規制への準拠も以前より容易になりました。さらに重要なのは、これらの取り組みのどれ一つとして、Linnovate の業務を滞らせることがなかったことです。
Law 氏は、最後にこう述べています。「CylanceENDPOINT は、機密情報をリスクにさらすことなく、Linnovate の急拡大を支えてくれました。潜在的脅威から資産を保護するというセキュリティニーズに応えるベンダーとして、BlackBerry には厚い信頼を寄せています。このプラットフォームは、これからも新たなメリットを生み出していくものと確信しています。」
.png)
